3回目の診察 続き

3回目の診察で薬を飲むことにしました。

昔は、パーキンソン病初期では薬を飲まないという選択もあったようですが、今は適切に薬を飲む方が経過がよいという判断になっているようです。

エフピーOD錠2.5mgという薬で、パーキンソン病の進行を少しでも抑えるかもしれないと主治医がいうので1日1錠朝食後に呑むことにしました。振戦の緩和はあまり期待できないかもしれないとのことでした。ODは口の中で溶ける意味で、水なしで飲めます。

飲むタイミングは身体の反応を見て変えてもよいとのこと。副作用が出る場合があるので、その反応も注意が必要とのことでした。

家に帰り、エフピー錠についていろいろネット検索しました。

パーキンソン病の薬については、L-ドーパ製剤が王様だということ、そのほかに家来や従者、女王ライクなものがあることがわかりました。

パーキンソン病が、脳内の中脳黒質の異変により、神経伝達物質のドーパミン(医学・医療用語:ドパミン)が減り、運動機能に障害が生じる病気であることから、症状の緩和にドパミンを薬によって補うということは単純明快です。

しかし、身体の構造・機能からこのドパミンを直接、脳内に届けることができないため、ドパミンに変わるL-ドーパ製剤を飲むことになります。

L-ドーパ製剤(薬名例: マドパー、ネオドパストン、メネシット、ECドパール等)は、1960年代から使われている歴史のある薬で、長期服用により、効果を発揮しにくくなることや不随意運動(ジスキネジア等)が発生することがわかっているため、薬としては最後の選択枝であり、L-ドーパ製剤が効きにくくなって更にジスキネジア等が頻発すると外科手術などの極めて限られた方法しか選択肢がなくなってしまうとのことです。

ですから、L-ドーパ製剤は王様で出番は最後ということになります。

脳の中では中脳黒質からドパミンが放出され、それを受容体が受け、不要なものは酵素によって分解、廃棄されることが繰り返されているわけです。このシステムに着目して、L-ドーパ製剤と同様の効果が得られるであろうドパミンアゴニストと呼ばれる様々な薬(言い方は変だけど偽薬)が開発され、単独で薬効があったり、併用してL-ドーパ製剤自体の量を減らす、効果を高める、持続時間を増やすなど、体系的には6種類の薬が出ていますし、更に開発も進められているようです。

つまり、最初はこれらの偽薬で進めていくことになるということです。

エフピー錠は、ドパミン分解抑制薬(MAO-B阻害薬))で、L-ドーパ製剤と併用し、ドパミンを分解する酵素の働きを抑えることで薬効を長持ちさせることが目的の薬です。

まずは、家来の薬からスタートです。


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